日常の隅で

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感情を消せる君に出会った。 私は君に「悲しいを消して」とたのんだ。 翌日、私のために用意された言葉で汚れた机を見て、何も感じなかった。 慣れようとしても慣れなくて、衝撃的な痛みは薄くなったものの、傷を抉られるような感覚。 それすらも感じなかった。 まるで、何も描かれていない真っ白なページを見ている気分。 そこに感情があるとして、それを強いて言うなら「なんで何も描かれてないんだろう」ってそれだけ。 どうでもいいや。ってどこか他人事に私の名前が刻まれた机を眺めてた。 イヤホンから聞く音楽のように、私を嘲笑う誰かの声を聞いていた。
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