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母ネズミの教訓
昔、あるところに、子だくさんの母ネズミがおりました。母ネズミは、子ネズミたちに、いつも、巣の外の世界について、話していました。
「外はね。とっても、怖いところなのよ。いろんな動物がいて、皆、
ネズミを嫌っているのよ。ネズミを襲って、食べようとしているのよ。
だから、外に出たときには、よ~く気を付けなければなりませんよ」
「ハ~イ」と、子ネズミたちは、応えました。
在る日のこと、とても、お天気の良い日でした。太陽さんはサンサンと輝き、空には雲ひとつなく、緑の濃い木や草や葉も、素晴らしくキラキラと輝いていました。母ネズミは、子ネズミたちに言いました。
「素晴らしい日ですから、散歩に行きましょう。外には、危険な動物が、いっぱい居ることを忘すれてはなりませんよ。お母さんにピッタリ付いてくるのよ」
母ネズミと子ネズミたちは、散歩に出掛けました。お天気の素晴らしい日だったので、皆、散歩をとても楽しんでいました。すると、突然、大きな1匹の黒猫が現れました。
黒猫は、母ネズミと子ネズミたちを見つけました。黒猫は、体の小さい母ネズミの方やってきて、踏みつけて、「ニャ~オ」と、大きな声で威嚇しました。
小さな母ネズミは、見上げるように大きな黒猫に向かって、力いっぱい「ワンワン」言いました。大きな黒猫は驚いてしまい、動けなくなってしまいました。
その後、一瞬、凍ったようになりました。それから、本当に驚いて、身を翻し、一目散に、逃げていきました。
そこで、母ネズミは、子ネズミたちに言いました。
「さあ、どんな事があったのか、分かりましたね。いつも言っているように、外国語を勉強しておくことは大切なのよ」
※ネズミに取って、他の動物の鳴き声は、外国語に当たります。
(筆者より)
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