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第10話 可愛い妹達
英斗side
(可愛ぇなぁ。二人とも)
ふうちゃん従妹だからね、ゆなちゃんも小学校1年から知ってからね、妹達だよね
ふうちゃんが5年前……いや生まれた、いや、生まれる前から背負ってる問題、ゆなちゃんの言うのもっともなんだ
まだ子供の二人にいつまでも……大人の俺達の責任じゃん
カウンセラーなんて名ばかりで、さっきはああ言ったけど……五里霧中
でも、傷ついて泣いてる女の子と、寄り添い泣いている女の子を守りたい、話を聞いて少しでも心の傷を癒やす手伝いがしてぇんだ
ふうちゃんは、2才の時からウチの子同然母ちゃんの妹の子供だからね
「甘えっぱなしです。お世話になってるし」
「あたりまえ、家族だし。ウチは……居ずれーか?」
「ぜ、ぜんぜん……わ、私、ゴ、メンなさい」
俺はバカか?
「ふうちゃんちげーよ。責めてんじゃねぇから。オイラの方がゴメンなさい。ウチらともさ家族旅行行こう? もちろんゆなちゃん家族もふうちゃんの家族だよ」
って二人して泣くなよー
「泣くなよー。泣かしたのオイラだけどさ。さ、お嬢様方、夕飯近いですがティータイムにしましょうかね?」
けどね、思案中のあいだに物事は動きはじめてたんだ
二人が運命を自ら手繰り寄せて……ネ
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