第115話 !いつも冷静な センパイなのに…と、大切な親友 1

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第115話 !いつも冷静な センパイなのに…と、大切な親友 1

 風花side  ついゆなちゃんに電話…… 公衆電話から……  『だって…… だからっ私……』  ただでさえ込んでいる、東京駅の公衆電話の所で涙しているんだもん。悪目立ちしてたはず。そんな事も気づかないで……  そして『だって……』と言いながら肝心なリョウセンパイが  『女の人と居たとは言ってなかったよ』  って聞いて…… 駅でリョウセンパイの事悪く言わないで良かった…… なんて思ってしまった、私って……  ただ、すごく混乱してるのが分かったから  『金沢に戻っておいで』  言ってくれたゆなちゃん……  想像力が無い結果起こる事  私と、ゆなちゃんの間で終わる話し……じゃ無くなっちゃってる事  リョウセンパイが、皆に怒られるの分かってて、それでも私の事探す為に、冴多センパイに聞いてくれて、坂戸センパイは私の居場所を伝えてくれたり  皆に心配かけておきながら、それが嬉しかったなんて…… 本当私は救いようのないバカだ……  新幹線の中でゆなちゃんから  『携帯電話音声残せるみたいだから。ミーサセンパイに話ちゃってごめんね? 戻ったら真希さんのお家で話そう?』  駅に着けば……  「儀一さんゴメンなさい」  運転手の儀一さん……  『大事な、風花お嬢様がご無事で何より。お泣き下さい。誰もおりませんし、私には聞こえませんから』  幼少の頃から、妻のフミさんと共に私とゆなちゃんの事を可愛いがってくれて…… 真面目で…… でも今みたいに然り気無く冗談を……  詳しくは事情は知らないだろうに……  「儀一さん、ありがとうございます」  迎えに…… 申し訳なくて……  「風花お嬢様は、私とフミの大切な孫ですから」
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