第122話 貴女とこんな風に過ごせるなんて 2

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第122話 貴女とこんな風に過ごせるなんて 2

 出逢った時は、人を寄せ付けない感じで危なっかしかったふうちゃん  貴女とこんな風に過ごせるなんて  今日の為に、約束してから2日。学校の課題必死に仕上げて  それなのに俺のミスで……  東京は次の機会にという事にして、GW金沢で楽しく過ごそうって  だからこそ思うんだ  「坂戸さんと、ゆなちゃん辛いな……」  「ゆなちゃん、今mailだけでも楽しいって言ってるんです。『だって交換日記してるみたいでしょ?』って……」  「前向きだね。俺まだ幸せだな。こうして会う事が出来る。もう俺今回の事で会えなくなったらって考えたら…… とてもじゃないけど生きてけないって思ったんだ。マジで……」  「リョウセンパイ……」  「本当に幸せなの。ふうちゃん、俺」  そう言ったら  貴女は  「私の方が幸せです。リョウセンパイ」  その割りに、表情が優れないね?   そして、その言葉には、ゆなちゃんへの思いやりと  辛い気持ちが込もっていたんだ……
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