第123話 持ちつ持たれつ 1

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第123話 持ちつ持たれつ 1

 風花side  「私の方が幸せです。リョウセンパイ。ゆなちゃん、2月のプロ野球のキャンプの時、坂戸センパイに会いに行って、約1年振りに再会して嬉しそうだったのに…… 高3の最後の期末試験少し成績下げてしまって。ママさんと専門学校で取り戻すって約束をして……」  「うん。坂戸さん、やはり厳しい環境みたい。けど、このあと後半戦の前に少し休みあるから、その時ゆなちゃんに会えるように頑張るって言ってたよ」  良かった…… 寂しいのに…… 強がってゆなちゃん……  「遠距離恋愛は、お互いが努力しないと長続きしないんですね? リョウセンパイ?」  「そうだね。俺は身をもって体験しました。ふうちゃんも、ゆなちゃんもさ、俺や、坂戸さんの為に無茶だけはしないでよね?」  「無茶? 好きな人の為に頑張るの当たり前の事なんじゃないですか?」 (リョウセンパイ小っちゃくため息ついてる? 私が良かれと思ってした事とかで…… 迷惑したのかも…… 気づかないって…… 私)
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