第124話 持ちつ持たれつ 2

1/1
前へ
/234ページ
次へ

第124話 持ちつ持たれつ 2

 「ふうちゃん? 変な事考えてるでしょ? 俺迷惑なんて思って無いからね? 『怪我したりとか、熱出したりとかしない程度にお願いします』って意味だよ? 俺と坂戸さんの為に、頑張れば頑張る程…… 心配で…… 心臓幾つあっても足りないんだけど……」  涙ぐんでたけど、私の思った事と違ったみたい……  「心臓? そ、そんなに心配かけてますか? ゆなちゃんは最後の期末で熱出して成績下げたけど…… 私は……」  「確かに。ゆなちゃんは、坂戸さんに会いに行って疲れて帰って来て、テストの前に熱出すとかさ。で、ふうちゃん? 色々と情報入ってますよ? 俺の為に料理の練習して、具材の切り方とか何回も繰り返して腱鞘炎になった。とか…… 指を切った。とか…… 見てみ! コレ! from英斗くんto 神高氏(いつも、おめえ、絡みの怪我してるんだけど!)mailで嫌味の報告を頂いてんですけどね」  「う.そ……」  「ホント。なんなら、南田センセもです。俺と坂戸さんに from倫哉toカミのコ(ミーサ)《サクラ姫 《アザミ姫》は、加減てものを知らな過ぎ、お前らの為に……》って説教、真希さん、千奈美さんもですよ。けど。いつもありがとう。俺の為に……」  卑怯です 『ありがとう』  ……とか…… リョウセンパイのせいで…… 私最近涙腺が弱くなったんだから泣かせないで。  from心紀toリョウ 《ふうちゃん、お前の為に怪我って…… ゆなちゃんが心配してた》  「ゆなちゃんから坂戸さんに報告が。それを坂戸さんは俺に…… 俺は、ふうちゃんからの、ゆなちゃん情報をお返し…… 持ちつ持たれつですよ…… さて、怒られに、パパさんのトコに…… 行こうかな?」  パパに……  リョウセンパイ……ありがとう
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加