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第137話 パパとパパの弟 1
風花side
今日一日、リョウ先輩といられる! ゆなちゃんの事も嬉しい!
……けど
「パパに謝ってくれたんですから、もう京都にいるおじいちゃま、おばあちゃまに迄、リョウセンパイが怒られるのは…… 本当にもう十分ですから!」
「俺の気持ちだって。咲良家のおじじ様、おばば様に謝らないんて筋が通んないっしょ!」
私がリョウセンパイに口で勝てると思ってないけど…… そう言われればそうですけど……
ダメです。私にはとても説得できるわけないよぉ
結局センパイには勝てず
朝食を摂って
次に
「パパと、実代さんに会いに行こうかな?」
そこで、改めて謝罪して、電話をするって聞かないリョウセンパイ
「風花お嬢様。気をつけて行ってらっしゃいませ」
「ありがとう。フミさん。儀一さんに送って貰う事になっちゃって……」
「あの人は、それが仕事ですよ」
どうしよう…… 私、口では誰にも勝てない……
皆に甘えて……
「風花お嬢様! 着きましたよ。帰りに又、迎えに来ますね」
「ありがとう。儀一さん」
そうこうしてる内にパパの家に着いて
「諦めなさい。もう、ふうちゃんが可愛いくて皆、甘やかしたいんだから」
「えぇ。こんなに可愛いんですもの! 今迄出来なかった事を…… ね神高くん?」
「そういう事です! もう! 自分は皆に甘えてる! とか言うんですよ? だから俺は『ふうちゃんの事を愛でるのが俺の趣味』って」
「そういう事言わないで下さいってば!」
「ナンで?」
「諦めなさいもう……」
パパまで……
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