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第139話 改ためて貴女を"守る"って強く決心したんだ 1
リョウside
ふうちゃんに、坂戸さんとの昨日のmailのやり取りを見せてた
「私とゆなちゃん、そんなに心配なんか掛けてません!」
「イヤイヤ……」
いつものように、ツッコミ入れようかなと思ったんですがね
「見せて頂戴な」
おばば様、なかなか面白い方ですね? 全然お見せするのなんかいんすけどね? 俺としては……
とにかく
特に、ふうちゃんの気持ちを、こっちに惹き付けて置きたくてしてる事だし……
「私も一緒に……」
って、言って声を出してmailを読み出したおじじ様……
もしかして俺の想い汲み取って下さった?
貴弘さんと、政弘さんの昔話に、花を咲かせているのを聞いて、ふうちゃんの気持ちがそっちへ向かないようにしてんじゃねーか? って
「俺、大学さ『諦めろ』って言われて。兄貴は、結婚して金沢行っちゃうし。俺も妻に出会ったばっかりで、進学を諦めた理由から話して…… 一緒に進学する予定だったから『少し考えさせてさせて』って言われた時、何で俺が? って正直ね?」
同じ空間にいる訳で、その話に涙しているおばば様を抱きしめて
「私達の愚かな決断のために……」
そう言って、言葉を詰まらせたおじじ様
やはり、少し涙ぐんてしまっているふうちゃんに
「気に病むことは無いと言われても…… ふうちゃんの性格では無理なんだろうね…… 本当にすまなかったね?」
ふうちゃんが何か言おうと、口を開こうとした瞬間
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