第141話 浴衣を着た仲良し姉妹① 1

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第141話 浴衣を着た仲良し姉妹① 1

  ゆなside  ー7月中旬某野球場ー  「ふうちゃん浴衣可愛いね!」  「ゆなちゃん…… リョウセンパイってういう人だったっけ?」  ふうちゃん…… 神高センパイに幻想抱きすぎだって…… 高校の時から、もうこっちが恥ずかしくなるぐらい、ふうちゃんの事過保護に守ってたじゃないの……  「何で褒めてんのにそんな恥ずかしがるかなぁ?」  「う~」  神高センパイ? テレるふうちゃんが可愛くてわざとそういう事言ってません?   『可愛い! 可愛い!』  言いながら、携帯で写真パシャパシャ撮ってるし…… 唸りたいのこっちだってば! もう! でも、いーな…… ふうちゃん大好きなセンパイと一緒に……  ーシャララッー  「ぁ! ミーサセンパイ……」  Mailくれたんだ! 嬉しい!   fromゆなちゃん to心希 《ゆなちゃん! 浴衣! 超可愛いね!!》  「何で?」  「ゆなちゃんの浴衣姿、mailに添付してみました」  そう言いながら、ミーサセンパイに送ったあたしの写真付きmailを見せてくれて…… 流石ですね。神高センパイ優しい…… 神高センパイ、あたしの寂しい気持ちに気付いてくれたんですね? 本当に優しい人…… あたしにまで  本当に良かったね。ふうちゃん…… ふうちゃんを理解してくれる人と出会えて……  「ゆなちゃん、坂戸センパイ凄いね? こうやって大事な試合に選ばれる選手になって! 私達幸せだよね? リョウセンパイも、差かとセンパイも、変わらず優しくて! 私達の些細な感情の変化も直ぐに気付いてくれて……」
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