第145話 浴衣を着た仲良し姉妹② 1

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第145話 浴衣を着た仲良し姉妹② 1

リョウsid  マジ可愛いんだけど! ふうちゃんの浴衣姿!  オールスター戦の翌日は、土曜日! 明日も夕方までは一緒に過ごせる!  デートしなきゃでしょ?  Gwのリベンジ。やっと返せる時が来たの  『東京タワーが見たいです!』  夜景、綺麗な時間に来てみました…… 可愛い彼女の願い事叶えなくちゃね?  「リョウセンパイ? 私どこか変ですか? ジッと見てるから…… 浴衣似合いませんか?」  アー! やっちゃったヨ! 俺のバカ! その反対に決まってるでしょが! 可愛すぎるんだってば!  そうなんだよね…… ふうちゃんは可哀想な位に、自分に自信のない子でさ…… それは10歳の頃から…… イヤ2歳位の頃から経験してきた事が原因で…… それを分かってるのに……  俺が誰よりも! 誰っよりも! 『ふうちゃんは素晴らしい子だよ!』  って…… 言ってあげなきゃなんない人間なのにさ……  「ふうちゃん…… 可愛すぎて目が離せなかったの。勘違いさせてゴメン…… サスガ、染物の老舗だけあるよね? 咲良家の気合が違うもん…… 黄色の生地にピンクのサクラが可愛い! 凄い良く似合ってる! 宇宙一可愛い!」  坂戸さんと感想が被って恥ずいけどさ…… もうホントその表現がぴったりなんだもん!  「けど、帯が赤で…… 髪飾りのリボンが黄色。巾着も黄色。下駄の鼻緒は赤…… 凄く色味が派手すぎません?」  「全然……」  「大丈夫! 似合ってるし!」  リョウ(……)  「ゆなちゃんの緑の生地に、濃い目のピンクのアザミの花可愛い!」  「ありがとう! ふうちゃん! 帯が紫で、髪飾りが緑! 巾着も緑! 鼻緒は紫! …… 自分じゃ選ばない色だから嬉しくて……」  リョウ(……)
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