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第147話 可愛い彼女を持った彼氏の悲哀 1
風花.ゆなside
明日からは…… 私とゆなちゃんは金沢に戻り専門学校に……
リョウセンパイは大学。坂戸センパイはプロ野球選手
「夜には…… 新幹線に乗って帰らなきゃだから…… 寂しいね」
「でも、金沢から離れて一人戦ってるセンパイ達の方がきっと寂しいはずだから…… 私達は私達で頑張ろう」
そうだよ! これきり会えないって訳じゃないんだから! 今は今を目いっぱい楽しまなくちゃ!
「足大丈夫?」
「はい! リョウセンパイの言う通りに、スニーカーに履き替えて…… 先輩センパイ? 重くないですか? 自分の下駄は自分で持ちますから」
「大丈夫! 下駄は軽いから! それにリュックだし。けどリュックってさ便利だよね? 荷物で両手塞いだりしないし! だから、風花ちゃんとこうやって手が繋げるんだもん!」
「もう! リョウセンパイ! 恥ずかしい事言わないで下さいってば!」
「だから何で? 可愛い彼女誉めてるのに?」
「あーぁ(笑)。ふうちゃんもいい加減諦めればいいのに。勝てないんだから。ミーサセンパイもごめんなさい。あたしの下駄持って頂いて……」
「いいの! 俺もリュックだし。可愛いゆなちゃんがさ、足痛めたら可哀想だし!」
「……ゴメンねふうちゃん…… ミーサセンパイ! 変な事言わないで下さいってば!」
リョウ.心希side
「何でかな? 照れる理由が分かんない!」
「ホント! 自分がどれだけ可愛いか無自覚なのが困るよね…… 可愛過ぎて…… 他の男が…… とか…… 思うと気が狂いそうなんだけど……」
「分かるよ…… 離れてると尚更だよね……」
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