第156話 愛している.愛しています2

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第156話 愛している.愛しています2

 リョウセンパイ……  『ふうちゃんどうした? 聞こえてる? ビックリした? 泣いているの? 分かった…… 返事しなくて良いからね。聞いてて…… ふうちゃんらしいっちゃふうちゃんらしいけどさ…… 気が変わったらいつでも連絡しておいで? 待ってるから。気持ちを尊重してあげたいけどね…… 凄く辛いよね。中々の試練だけど、これを乗り越えたらもっと…… いつでもふうちゃんの事想ってる。離れてても心は一緒だからね。愛してるよ』  私のワガママを受け止め……深い愛情で私を包み込んでくれる  リョウセンパイ…… リョウセンパイと…… 話したい!   「リョウセンパイ ……わ…… 私もリョウセンパイを…… 愛しています……」  「ふう…… ちゃん……」  こんな時に限って…… なぜ言葉が見つからないの。二人して言葉にならなくて……  『あーぁ…… 残念…… 胸いっぱいで言葉が出ないや…… ふうちゃん、ゆなちゃんに代わってくれるかな?』  リョウセンパイが…… ってゆなちゃんに携帯を渡すと  「あたしに? ……もしもし…… 変わりました」  『ゆなちゃん大丈夫? ちょっと待ってね?   「神高センパイ?」  どうしたんだろう? リョウセンパイ……  『お待たせ! じゃあ、聞いて下さい。『ゆなちゃん大丈夫? 泣かないで…… 俺は頑張るから! 4ヶ月半長いけど。俺はまたゆなちゃんに会いたいから我慢する! ここで約束した事を破ったら二度と…… それだけは嫌だから。今度連絡する時は、また二人で歩いて行ける時が来た。っていう事だから…… 待ってて。俺は、いつでもゆなちゃんの事を想ってる。愛しています』  「ミーサせんぱいぃ~……」  「ふうちゃん大丈夫? 坂戸さんのさ、同期の選手いい人でさ。坂戸さんの録音したゆなちゃんへのメッセージを俺に……」  呼ばれて会いに行くと、坂戸センパイが録音したメッセージを託されたって  「ふうちゃん愛している」  「私も愛しています」
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