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第163話 一緒に頑張ろうな! 1
英斗と風花とゆな
ー神高家 《実家》ー
「タクさ、仲が良いのはいいけどさ、真希も千奈美ちゃんもさ、一緒に腹痛とかさ、辞めてほしいよね？」
「もうすぐ赤ちゃん生まれるのに…… 大変な時にあたしまで心配かけちゃって…… ゴメンなさい……」
「ゴメンなさい。英斗さんも南田先生も、風汰ちゃんと凛奈ちゃんお世話しなくちゃならないのに…… 私達まで……」
そして二人して、ヒシっと抱き合って……
コラコラゆなちゃん…… に、ふうちゃん迄…… オイラ思わず嘆息しちゃったじゃん
もうすぐオイラと真希、りんごと千奈美ちゃんの所に赤ちゃんが来てくれる
初めての出産
って事もあって…… ちょっと不安定なのは確かなんだよね
いよいよ…… なんだなって。二人が急にお腹を押さえてさ……
もう心臓が止まるかと思った…… 先生に『心配ないですよ』って言われるまで、超不安で……堪らなかったんだ
そのまま入院って事になっちゃって。オイラの父ちゃん母ちゃん。真希のご両親。りんごの両親に、千奈美さんのご両親
皆さん勢揃いして今頃……
未だヒシ…… と抱き合っている、サクラ姫とアザミ姫に
「ほれ! 英斗様特製のコーヒー飲んで、落ち着きなさいよ」
（ヒソヒソ）「あたし達高校卒業してから、英斗さんコーヒーを淹れてくれる様になったけど…… お子様って言って薄いのしか……」
（ヒソヒソ）「もう普通に飲んでるのに。ね？」
（苦笑）（イヤイヤ聞こえてっし! 相変わらずすげぇな女の子って。何で二つの事が同時に考えられるんだろ？）
フンだ…… そこまで言うなら……
呆気に取られてる二人を横目に、コーヒーを下げ部屋を退出
暫くしてリビングに戻ると…… 固まってるし
まったく…… 不安げな表情で、上目遣いでオイラを見つめてきてさ
可愛いと言うか……
王子様達…… カミのコくんと、ミーサくんが心配して
そして溺愛するわけだ
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