第170話 琉の告白 2

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第170話 琉の告白 2

「カナ、ふうちゃん、二人を傷付けて。本当にゴメンなさい。カナ、俺が大人の敷いたレールに乗って医者になる事を迷ってた時、学業を疎かにして成績がギリギリまで落ちて……ノート貸してくれたりとか、色々助けてくれた事感謝してます。ふうちゃん……謝る事が出来て、余裕が生まれて、仲を取り戻したくて。ちょっと強引にお茶に誘ったりとか……その一方で、カナにもいい顔して……その為にカナは苦しんで来たんだよね……ふうちゃんが、一途に神高くんの事を想ってるの知ってて……どっちつかずの俺の態度がカナを追い詰めて。ふうちゃんに惹かれてました。でも……いつも傍で、支えてくれたカナ。近くに居過ぎて……駄目な俺を甘やかしてくれるカナ……今回の事、全て俺が招いた種です。カナが俺の為に……自分の事顧みず、無謀な事させたのは俺……本当にゴメンなさい。その事に対して、ふうちゃんは誠実に接してくれた……ありがとう。カナ今までごめんネ。俺が留年もせず医者として1歩を踏み出せたのは、カナのおかげです。カナこれからは…… ずっと俺の傍に居て下さい」  泣いちゃったカナさんを琉さんは抱き締めて。  「良かったカナさん」  「風花ちゃん……本当にゴメンなさい」  ホントに……良かった……  カナさん……
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