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第19話 お悩み相談室
倫哉side
『神高涼汰……って……どんな奴?』……か
南田倫哉23才。教師2年目。担当は歴史……なんだが
ー回想ー
『ねぇ? 聞いてる? ゆなちゃんさ、野球部部活金曜日だけ無いわけ。だからね誘ったの。でも……ダメって……』
(金曜日……ねぇ)
『あのさ、ふうちゃん……なんか抱えてるよね? 金曜日誘って用事がって……でも、一瞬苦しそうな表情したんだよね』
(ここはお悩み相談室か? いやいや生徒会室だし!)
自分にツッコミを入れてしまった
同じような悩み事、ミーサは純粋にカミのコはなんか感じとってるな
相変わらず切れ者だなぁ
『カミのコ本気か?』
『本気……』
『お前ならサクラ姫の事分かってやれそうだな。根気強く話聞いてやれ。アザミ姫もダメってミーサが落ち込んでたぞ。金曜日……だそうだ
『金曜日? ……ありがとう南田センセ!』
『ミーサ本気か?』
『うん!』
『お前は……アザミ姫に優しく話聞いてやれ。サクラ姫も金曜日はダメってカミのコにな……』
『金曜日? ありがとう南田センセー』
『なる程、然り気無くヒントを与えてやったんだ?』
『あぁ……1回振られた位何だってな』
『神高涼汰くんは切れ者だな。ふうちゃんがさ、『ペース乱されるの』って。今まで押さえて来た感情を保て無いって……なんか良い方向に風向き変わるかも……だな。ゆなちゃんも『神高センパイなら風花ちゃん! 神高センパイの話してる時、ウフフっ』って。彼女にも『坂戸くんの話してる時、ウフフっ。って顔してるぞっ』て返したら……ふふっ』
『可愛い妹達揃って……兄貴辛かろう?』
『おめぇイヤな奴だなぁ』
『ゴメン……大丈夫か? 今までサクラ姫守って来たのは英斗だろ?』
『……今まではね。ふうちゃんは妹。彼女にとってオイラは兄貴。オアシスでなきゃ。守るだけじゃダメだ。本気で守って、理解して変化をもたらしてくれるなら…… 神高涼汰。カミのコくんに賭けるよ』
『えいご……あ、最近再会した娘は?』
『……』
ガチャン
ー回想ー終り
携帯切られたんだよな。あいつも前に進めるかな?
(あれから2週間だぞ? なんで俺んとこは男ばっか! アイツのとこには…… あー姫達側の話聞いてねぇし! 飲み行って聞き出そ)
GWで休みなのに、学校にいるのもイライラ……増
トゥルルルル……
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