第190話 俺の先の人生迄考えてくれる様な女の子2

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第190話 俺の先の人生迄考えてくれる様な女の子2

 「俺さ、今みたいに愚痴とかこぼしちゃうの。高校の時さ、色々…… 俺、肝心な事言わないで心の中に、溜め込んじゃうタイプだからさ…… ゆなちゃんが、南田センセとの架け橋になってくれて…… ふうちゃんの場合はさ、リョウが英斗さんにチョッカイかけるから。去年と同じパターン。『天使達の遺伝子が凄い』リョウが黙ってる訳ないよね? ふうちゃんが『その事は言っちゃダメですよ?』って釘刺したのに面白がって……」  「で、竜水さんと神高くんは、色んなやり取りをコミュニケーションとして楽しんでる部分があって。でも真面目な風花ちゃんは、一生懸命神高くんのフォローして、竜水さんを怒らせない様に…… って必死に頑張ってるんだ。そしてゆなちゃんも……」  「もう! ゆなちゃん必死過ぎて。俺、我慢出来なくて顧問の悪口結構言ってた時さ。ゆなちゃんが南田センセにさ。嬉しかったけど、俺心配になっちゃって。南田センセに『俺自身が言う事なのに、ゆなちゃんに言わせてしまいました。南田センセ、ゆなちゃんを許してやって下さい。嫌わないで』って言ったらさ『俺がアザミ姫を嫌うわけが無いだろ? 俺はそういう真っ直ぐな人間は大好きだ! そして、自分の過ちを男らしく謝罪し、認める事の出来るミーサ。俺は偉いと思うぞ』ってさ」  「心配だよね。坂戸くんと神高くんは、ゆなちゃんと、風花ちゃんに自分をもっと大事にして欲しいんだよね?」  「そう! 今回の事、両親さ、ゆなちゃんが『もうチョっと気を付けて……』って、思ったって。けど球団、ゆなちゃんのママから、竜水家の皆さん、ふうちゃんのパパとか、皆で『配慮が足らなかった』って親に。で、ゆなちゃんは『この度の事は申し訳ありませんでした。お店の仕事を教えて下さい。ダメなら、せめて心希さんだけは店で』って。両親が感心してさ…… 俺の先の人生迄考えてくれる様な女の子なの……」
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