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第21話 姫達は幸せにならなくちゃ1
英斗side
20:00いつものbarに着くと
「よ!」
「よぉ……何?」
「何? って分かってんだろ?」
(風花ちゃんとゆなちゃんのためだ。王子サイドの話聞いたし)
「初々しいぞ〰(笑)でも先週末、ふうちゃん熱出してさ……」
──ー回想──ー
『……で、気がついたら生徒会に入ってたの』
(ほー神高くん策士か〰やるねぇ)
『坂戸センパイね! エースで4番なんですって!』
(ほー坂戸くんは典型的学園王子かぁ)
ぁ〰ついに恋知ったか〰
『不器用さんですねって笑うの』
『サクラ姫可愛いいな……の意味じゃんね?』
『あのね。イジワルなのに優しいの『ゴミついてるよ』って取ってくれて。ゆなちゃんが、生徒会まで迎えに来てくれた時でね。帰り道、ゆなちゃんが『ゴミじゃなくてクリーニングのタグだったよ』って。私ね、タグをね襟の所につけたままだったの。それをさり気なくゴミだって取ってくれてたの』
『……すげぇな……』
優しさとイジワルで……完璧ふうちゃんの心を掴んでんじゃん。
サクラ姫は心開いてるの気がついて無いけど……鈍感ちゃんだから(笑)
ゆな『ふうちゃんがね、生徒会に入ったからあたし一人で野球部の練習を見てたの。そしたら坂戸センパイがね……ふうちゃんは? って……あー坂戸センパイふうちゃんが……って思ったら……スン』
(オイ坂戸くん! アザミ姫誤解するようなこと言うんじゃねぇぞ! 思い出して泣きそうになってんじゃねぇか!)
『……実はアザミ姫が……でしょ?』
ゆな『分かんないけど……放課後遊ばないって? 金曜日……』
(よりによって金曜日……)
『金曜日……放課後どうって……』
『あたし野球部のマネージャーになりたい』
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