第33話 お嬢様 1

1/1

22人が本棚に入れています
本棚に追加
/234ページ

第33話 お嬢様 1

 リョウside  デカイ……  ま、ね。専属ドライバーさんの方が迎えに来られた時点で想像出来たんですけどね  白壁に綺麗に手入れされた緑の蔦が……洋風の…… (すんげーでっかい家)  (メイド)「お帰りなさいませお嬢様」  「伯父さまと伯母さまは?」  「お二人でお出かけになられるそうですよ。(りゅう)様はお帰りにならないそうです」  「デート! ……素敵ね……じゃリビングてお話ししてもいいですか?」  「はい。お茶のお支度しますね」  「神高センパイ? どうしたんですか?」  はぁ、ちょっとね……  ふうちゃんの家は温もり……  ウチは……  でもメイドさんに敬語? 琉さん? の名前にピクって……  それに伯父さま伯母さま……って  竜水さんのメールも  〈もう少しで家に帰るから、もし話合うならオイラがいた方がいいだろ? 〉  ……さっきは竜水さんが? って思ったけど  ふうちゃんの方が?   竜水さんの家で暮らしてるの……?   複雑な気持ち……なんか……  でも……ふうちゃんの抱えている事を思うと……  想像すら出来ない何か  俺だけじゃ無いんだ……
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加