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第33話 お嬢様 1
リョウside
デカイ……
ま、ね。専属ドライバーさんの方が迎えに来られた時点で想像出来たんですけどね
白壁に綺麗に手入れされた緑の蔦が……洋風の……
(すんげーでっかい家)
(メイド)「お帰りなさいませお嬢様」
「伯父さまと伯母さまは?」
「お二人でお出かけになられるそうですよ。琉様はお帰りにならないそうです」
「デート! ……素敵ね……じゃリビングてお話ししてもいいですか?」
「はい。お茶のお支度しますね」
「神高センパイ? どうしたんですか?」
はぁ、ちょっとね……
ふうちゃんの家は温もり……
ウチは……
でもメイドさんに敬語? 琉さん? の名前にピクって……
それに伯父さま伯母さま……って
竜水さんのメールも
〈もう少しで家に帰るから、もし話合うならオイラがいた方がいいだろ? 〉
……さっきは竜水さんが? って思ったけど
ふうちゃんの方が?
竜水さんの家で暮らしてるの……?
複雑な気持ち……なんか……
でも……ふうちゃんの抱えている事を思うと……
想像すら出来ない何か
俺だけじゃ無いんだ……
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