第35話 貴女が抱えていたもの 1

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第35話 貴女が抱えていたもの 1

  リョウside  「は? それってふうちゃんには責任無いじゃん!」  大人の同志のメンツ!?   責任の擦り合い!?   あーホント腹立つ!  『子供は大人の言う事聞け!』 『いい加減事の良し悪しを分別を持て! 自分で考えろ!』  どっち何だよ! 矛盾だらけだ!   「責任無い? 『あなたが生まれて紗菜は寿命縮めたのよ』って……だって……ママの親戚の人が……パパの親戚は『病気になった』って……」  ゆなside  混乱しているふうちゃん……を抱き締めて、ふうちゃんの責任じゃ無いよって伝えなきゃ  「違うよふうちゃん! な、訳ないもん。英斗さんも神高センパイも違うって言ってるよ。ね?」  リョウside  「ふうちゃん、2才でお母さんが……10才の時……親戚の人が……話があるってふうちゃんのとこだけに?」  ふうちゃんの話はたぶん親戚の人の話。竜水さんの話とは違う……  大体分かった……何も知らないふうちゃんに事実をネジ曲げて……  許せねぇよ!   「パパとママの家、藍染めかなんかの老舗? 忘れちゃった……修行で家とは違う染色工房で出会って……ぇと……」  「老舗同志お付き合いは駄目。って、親戚巻き込んで、争って。二人は家を捨てた?」
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