22人が本棚に入れています
本棚に追加
/234ページ
第36話 貴女が抱えていたもの 2
風花side
神高センパイは、私の支離滅裂な話理解してくれて、責任無いじゃんって言ってくれたの
嬉しかった……
「はい。私生まれた時どんな暮らししてたか分からないけど、ママは私を産んで2年後に……」
「で、竜水さんのお父さんと、お母さんが引き取った」
「真菜伯母さまは、ママのお姉さんだから……そのせいで伯母さま親戚と疎遠に……優伯父さままで……」
「違うよふうちゃん。お二人から親戚を見限ったんだよ。2才から10才までは平和に……なのに何で?」
(裏では親戚が? まだ何かあるんだろうね……)
「ですよね? 親戚同志のメンツですって。ずっと、年忌して来なかったから集まったそうなんですけど、再びどっちの責任? って話になって……」
リョウside
え。あ? 心の中で言ったつもりが声に出てた? ゆなちゃんがノートを見せて来てさ
すげぇー! ボイスレコーダーの他に、話を要点をまとめたんだね
頑張れよ坂戸さん!
少し気持がそっちに脱線してしまったよ
ふうちゃんは、必至に泣くまいと涙を堪えていて
健気で儚くて……
貴女を俺が守るから……
ふうちゃんの隣にいたゆなちゃんが、再びふうちゃんを抱き締めて……
ゆなちゃんも涙して……
二人の目の前に座ってる俺
俺も……抱き締めてあげたい……
愛しい貴女を……
最初のコメントを投稿しよう!