第38話 この人(少年)が…2

1/1
前へ
/234ページ
次へ

第38話 この人(少年)が…2

リョウ.英斗side (竜水英斗……か)  不思議な人……  だって自分の事〈オイラ〉って……  でも、ボイスレコーダーとふうちゃん、ゆなちゃんとの話の中  『俺5年前、未成年でさひよこのクセにって言われてさ話聞いて貰えなくて……悔しかった……』  彼を本気で怒らせたら駄目だ。それぐらい心の中は熱い人  フニゃんとした雰囲気を醸し出しているけれど  きっと……  たぶん俺と……同じ  カチャ リョウ(この人が……) 英斗(この少年が……)  英斗(神高涼汰……)  リョウ《竜水英斗……》 (風花.ゆな)「お帰りなさい英斗さん!」  「あ。あぁただいまサクラ姫。アザミ姫!」  身構えてたのに……やっぱ姫ちゃん達には叶わねぇや  「いらっしゃい。神高くん? だよね?」  為る程賢そうだ……  「お邪魔してます……竜水さん初めまして。神高涼汰と申します」  サクラ姫? アザミ姫? 南田センセと同じ呼び方? なんで?  身構えてたのに……やっぱふうちゃんとゆなちゃんには叶わないや  (風花.ゆな)「……やっぱりだよ!」  リョウ.英斗(何ヒソヒソ話してんだろ? 恐ぇよ。)  (風花.ゆな)「やっぱりだ! 英斗さん! 南田先生とお知り合い? ね神高センパイ?」 (さっきまでの重苦しい空気どこ行ったんだ? 彼女たち大興奮じゃん!)  「ハハハ。ミスっちった。高校からの知り合いです。はい」  オイラと神高くん、目が合って苦笑し頷き合うと  さすが姫ちゃん達  一瞬で空気読んでまた緊張した表情に……  俺と竜水さん目が合って、苦笑し頷き合うとさすがだね  一瞬で、空気を読んだふうちゃんとゆなちゃん……  表情が固くなって……  「ふうちゃんは、何の責任も……何で? 助けてあげなかった……」  竜水さんのせいじゃ無い位分かってんの……  分かってるけど
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加