22人が本棚に入れています
本棚に追加
第41話 あり得ない 2
「紗菜さん救急車で……偶然ウチの病院に……色々揉めてさ。で、うちの母ちゃん父ちゃんが引き取るって決めて。で、貴弘さんが……病に。この専門病院に入ったんだ」
「紗菜……さんが亡くなって……貴弘さんが入院した時……また揉めた?」
リョウ.英斗.ゆな(ふうちゃん……)
「はぁ……」
「ふうちゃんのお父さんの家族は、世間体気にしてお父さんを入院させて。お母さんの家族は世間体を気にして、入院費用を出す! と言い。お父さんの家族は自分達のほうが出すのが筋だ! と言って結局折半して今まで続いている?」
「あり得ないだろ?」
「竜水さんと、御家族が、ふうちゃんを守って来たじゃないですか」
「そうなんです! 感謝してます。ありがとうございました。英斗さん」
「……その上、次は俺の父ちゃんの親戚が……だよ? 神高くん?」
リョウside
「……あり得ないですね」
って言って、竜水さんの反応を伺う
ふうちゃんに言いたい事
謝りたい事は……ご自身の家庭の……
ふうちゃんが涙……
あぁ、その姿に胸が張り裂けそうだ……
ゆなちゃんが、ふうちゃんをソフアから絨毯に。隣に座りその華奢な体を抱き締しめ
二人は静かに涙……
俺は辛くて可哀想で……
竜水さんもきっと……同じ思いだったろうな
風花side
「琉さん……が……私の為に……ゴメンなさい」
英斗さんは違う
という様首を横に……
穏やかさと、苦悩の表情に見えてとても悲しくて……
最初のコメントを投稿しよう!