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第45話 生きてく上で直面する事…
リョウside
「『俺と出逢えて幸せっ!』って思わせてみせる! なんで? 神高センパイが? え? なんで私なんか……」
「ふうちゃん? なんか……グルグル考えてる? 心の声ダダモレだけど?」
「神高くん、ふうちゃんは感も良くて頭もいいんだけど、事恋愛に関してだけは、鈍感ちゃんだから頑張れよ!」
(悪い顔してるし、ゆなちゃんも)
「成る程。分かる気がします」
「鈍感ちゃん? ん? まいっか……何か大事な事聞いてない気がする!」
「いいんかい?」
「あの、大事なこと聞いてない気がします!」
(スルーした……一番大事な事だよ! 『俺と出逢ぇて幸せっ!』って思わせてみせるって! ……ま。おいおいね頑張りますよ。覚悟してふうちゃん……)
「……でも。本当だ竜水さん、なぜ貴弘さはふうちゃんを、娘だって……認識は前にあるって……」
「正確には、認識がある時とない時がある。金曜日は貴弘さんの中で、本当は、ふう
ちゃんは2003年の1月25日生まれなんだけど、2016年1月25日生まれの2才4ヶ月なんだ。自分の方が入院中で早く治さなきゃと思っている。去年は2015年1月25生まれ。とにかく2才なんだ。他の日は、紗菜さんは居ない。自分は入院中。ふうちゃんは15才? 2才? ……認識の狭間であやふや……」
「ふうちゃんが、親戚の言う事を律儀に果たしているうちに?」
「そう……この前、在宅仕事の為通信教育をって話したけど。金曜日は、妻と娘の為在宅仕事を。普段はふうちゃんの為に、父子家庭だから在宅仕事をって。少しでも長くいられるように。って、頑張る日と、ただボンヤリしている日。日によって違うんだ。ふうちゃんが来るようになってからだよ。人らしい感情を取り戻したのは」
(ふうちゃんの瞳が揺れている……)
「金曜日会いに来る人=紗菜さん……か……」
「誰もこの矛盾を正そうとはしなかった。5年もね……」
「竜水さんは、正そうとしたけど聞いてはもらえなかった」
「そういう事……」
竜水さんはなぜ正せなかったか? 親戚とは違う要因を話てくれたんだけど……
悔しかっただろうな……そう思ったんだ
ふうちゃんを助けてあげたかったのにね……
竜水さんを責められないよ
未成年者と違う社会人が直面する事……
生きてく上で直面する事……
なんだろうね……きっと
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