第48話 パパが名前呼んでくれた…

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第48話 パパが名前呼んでくれた…

 -昼間-  風花side <咲良貴弘様病室>  『やあ紗菜来てくれたんだね? 紗菜その男の子は誰だい?』  風花 《なんて……答えればいいの?》  『風花ちゃん!』  『風花ちゃん?』 (神高センパイ?!)  『風花ちゃんのお父さん初めまして。僕は、神高涼汰です。風花ちゃんの1つ上で、生徒会でお世話になってます。お父さんが入院してるって話し聞いて、迷惑かなとは? と思ったんですけど、一緒に来てしまいました』  『風花……ちゃん……』  『風花ちゃんは風花ちゃんですよ?』  『攻めたなぁ。でも……当たり前、ふうちゃんはふうちゃんなのに……俺は……なんも出来なかった……』  『(俺呼び)……英斗さんはずっと、あたしと、(ふうちゃんの心の支えでしたよ。貴弘さんに対しても誠実に向き合ってまた。間違ってなんかなかったですよ?』  『……サンキュ……ゆなちゃん……』  『あ、あの貴弘さん? あの……』  神高センパイはそうでしょ? って顔  英斗さんと、ゆなちゃんは  ウンって頷いて  貴弘さんは……私をジッと見て?   あ、貴弘さんの瞳が……いつもの虚ろな瞳に光が……  『風花? 家に一人ぼっちにしてゴメンな……』  貴……パ.パ……が風花って私を私と呼んでくれた?   『大丈夫……です……伯母さまの……家、ママの方の……お世話に……』  『そっ……か……英斗くん? アレ?』  パパが……混乱してて……英斗さんがパパに……  『貴弘さん? 叔父さん? 先生呼びますね?』  英斗さんは  いつもパパの病室にいる人……  『実代さん、貴弘さん暫くは混乱するだろうから頼みますね?』  英斗さん……実代さん……看護師に……パパとママと何か関係ある人……  に……先生呼ぶように言って……  Drが来て……パパに  『咲良さん大丈夫ですか? 鎮静剤打ちますね?』  って……  『ふうちゃん? 今まで頑張ったね!』  神高センパイ? 微かな声しか聴こえないよ?   視界が揺らいでる……  (リョウ.英斗.ゆな)『ふうちゃん? ふうちゃん!』  視界が……あぁ深い闇に落ちてく……
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