第50話 素直になろう2

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 第50話 素直になろう2

  英斗.倫哉(……)  「本当にカミのコ16才なのか?」  「オイラより大人……」  「氏より育ち。か……」  「だね……」  「で?」 --  『ありがとう。えと、神高くんだっけ?』  『はい』  『風花の彼?』  『……いえ。まだ、いつかは彼氏になりたいです』  『あはは正直だねぇ。風花をよろしくね』  『はい』 --  倫哉 《……》  「……恐ろしい子だよね? 初めてあった大人にさ。オイラも初めましてだったけど……」  「本当、スゲぇ。生徒会もクラスも纏まってるは。確かに……」  「アザミ姫のミーサくんは?」 (本当兄貴だな。姫達可愛い過ぎだから心配だよな……)  「ハンサム! 裏表ない。嘘ついた事ないような瞳! 典型的な学園王子樣! 心配ないよ」  「そっか……良かった……」  「カミのコ……も基本優しいヤツだよ……英士? 大丈夫か?」  「……大丈夫。貴弘さんも優しい子だなって……安心して新しい恋に進めるかな?」  「あぁ……21:30か……」  トウルルル……  「えいご?」  「はい? ……落ちついて?真希(まき)! これから言う事……イヤ俺が行く!」  緊迫した英斗の声音。いつものふわぁって感じが一切ない……  なんだ?   「ゴメン!倫哉」  「あ……あぁ……」  英斗は、携帯で何か指示しながらbarを後にした…… (真希さん……か)  俺も素直になろう…… 千奈美(ちなみ) に……
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