第56話 ……ママ…… って呼んでいい?

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第56話 ……ママ…… って呼んでいい?

  風花side  なんか、ずっと…… 『~も優しい……ね』  神高センパイこえ? ゆなちゃん? ナいてるの?   いろんな人のこえ……  "う〰ん"  「ふうちゃん!? 気がついた!?」  ぇ? 神高センパイが私の顔覗き込んでる?  「ふうちゃん…… よかった……」   真菜(まな)伯母さま…… ずっとね?   「……ママ…… って呼んでいい?」  ずうずうしかったかな?   「あ、あの…… マチガ……」  「ふうちゃん? …… 私はママよ……」  「ママ……」  「頑張ったわね……ふうちゃん!」  ママが抱きしめてくれて……  私が熱出して寝てた間の事や、お家の事を神高センパイが  英斗さんはパパの話してくれて  気になった事が…… いくつか  「風花お嬢様。昨日から何も召し上がってらっしゃらないですからね。お粥召し上がりながら……」  「フミさん。いつもありがとうございます」  涙ぐんでいる…… 優しいいつも味方してくれたフミさん……  「そうね。ここは客間だし。皆さんの朝食は用意出来てて?」  「はい奥様」  フミさんの作って下さった朝食を。(皆はレタスサンドと豆乳かコーヒー)  を頂きながら…… 「神高センパイ? 辛かったですね」  「……ありがとう。俺、自分ばっかって…… 少みなくても兄貴は俺の味方だった…… 理解してもらえるまで頑張るよ」  昼間に話して下さった事 《決意表明》 ってもう一度   「ふうちゃんのお陰でそう思えたから!」  って。嬉しくて涙が出たの  「英斗さん、綺麗な女性はどなた? いつも…… パパの病室にいた…… 実代さん…… は?」  「……ゆなちゃんと同じ…… 言い方……」  皆を見ると笑ってる……  「羽田真希さんですって!」  ゆなちゃん……英斗 さんこめかみ抑えてるよ……  すると  「初めまして。ふうちゃん。羽田真希です。22歳ピアノの先生してます」 (綺麗な人…… 絵画教室で出会ったって)  「真希さん、絵も描けるんですよね? 凄い英斗さん素敵な人ですね!」  「まね。ふうちゃんの神高くん、ゆなちゃんの坂戸くんもカッコえぇな!」  (風花.リョウ.心斗.ゆな)「な! っ」  なぜか神高センパイと、坂戸センパイが赤くなっている!   ゆなちゃんも私も……  英斗さんは大笑いして、真希さんに肩を叩かれているし……  「実代(みよ)さんは、ふうちゃんのママと高校の同級生。工房で一緒に。貴弘さんと出逢って片思い。決して二人の邪魔しなかった人。紗菜さんが亡くなって看護師の資格取って、病院でも勤めてるけど、周りの人達が親切に貴弘さんの看病の時間を増やした…… 残酷だねって言ったら『幸せですから』って」  実代さん…… 素晴らしい女性……  パパを思い続けて下さってありがとう……  素直にそう思えたの……
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