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第59話 キミが好きです 1
風花side
土、日明けて中間試験
試験前、色々あった割には手応えが……
やっと解放されて
金曜の放課後、生徒会室で先輩とお話し中……
「話しするには最適だろ? 他だと色々煩いから」
って…… 神高センパイらしい
……私もFCの人に睨まれたくないしね
「ふうちゃん優しいね?」
「だって、実代さん悪くないから」
「まね……」
パパは、現実と向かい合う為の治療を始めたの
だから金曜日の予定が……
『ふうちゃんを思ってなきゃ、パパさんと対決したり夜中に来ると思う?』
ゆなちゃんが呼び出したから…… 坂戸センパイに付いて……
来たんじゃないの?
じゃ私は? ゆなちゃんの為に動く?
『貴女は貴女のまま……』
そう言って下さった神高センパイの為に何が出来る?
──
『神高センパイ、6/17日が誕生日だって!』
坂戸センパイからの、神高センパイ情報がナゼカ、ゆなちゃんから私へくるの……
もっと知りたいな…… ナンテ……
「ふうちゃん?」
「ふぇ?」
「アハハハ可愛い過ぎでしょ!」
(! 恥ずかしい! 顔熱い〰)
「行きたい所ってある?」
(っ! なんで? 急に?)
「……お城とか、長屋…… 武家屋敷に行きたいです」
「渋い! でもお城いいな! 建物構造見てさ、攻略方法とか? 勉強できるかも!」
『ゲームクリエイターになりたい!』
夢を語って下さった神高センパイ……
「戦国大名が、城で戦って攻略するとか? 最高!」
(私は歴史が好きだから…… 御厨先輩はゲームに繋げてる! 面白い…… そうだ! 先輩の誕生日に!)
「明日お城行かない?」
(唐突…… 内心ドキドキダヨ……)
「……行きたいです!」
「ホントに?!」
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