第63話 キミが好きだよ 1

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第63話 キミが好きだよ 1

 心希side  5月中間テストがやーっと終わったぁ!   野球部の活動再開! 着替えてグランドに……  あれ? ホームベース前でみんな揃ってガヤガヤしてる  「お! ミーサ早く来い!」  昨日リョウは、生徒会俺は部活から帰ると  『ふうちゃんと明日デート!』  って嬉しそうでさ  ふうちゃんが(家の事)  『話していい』  って言ったらしいけど  リョウさ、優しいから簡潔に要点だけ話して  『大人は勝手だよな……』  って  沢山傷ついたハズなのに何て優しいんだろうね?   キミたちホントにさ  ゆなちゃん、一緒に苦しみを共有して来たんだね?   先週の金曜日、電話で泣きながら助けを求めてきたキミ(英斗さんに掛けるつもり)  間違えたらしいけど。明るいゆなちゃんが……  切なくて…… 可哀想で俺が守るって誓ったんだ  皆グランドに、体育座りしたから視界が開けて  「ゆなちゃん?」  南田センセーの隣にいたのは  ジャージ姿のゆなちゃんで  男たちは、期待に満ちた目で見てる…… もしかして?   「全員揃ったな! じゃ自己紹介して貰おうかな?」  「はい! 浅海美ゆなです。今日から野球部のマネージヤーとして入部しました。宜しくお願いします!」  (部員達)『イエーイ!』  嬉し! んだけどさ……  あー! やっぱ部員達盛り上がり方が尋常じゃないよネ  先生は察したのか、ゆなちゃんに説明してるけど  皆。話す機会を伺ってチラチラ見てるし!   そういう俺もガン見してたら  ゆなちゃん気づいて、ニコリ  ちっちゃく手を振っちゃってさ!  (あー可愛い!)  リョウ分かるよ  ゆなちゃんも、ふうちゃんも  自分たちが学園トップの〈お姫様〉だという事知ら…… 気付いてないよね?   『早く行動しないとヤバイよ』  『分かってるよ!』  って返したけど……
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