第67話 鋭いのはいいけど…(他の人に対して…) 1

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第67話 鋭いのはいいけど…(他の人に対して…) 1

リョウside  「神高センパイ、何か南田先生元気ありませんでしたね?」  鋭いのはいいけど…… (他人に対して…… 恋愛事は鈍感ちゃん)  確かに変でしたよ  南田センセは。気がついてるんだよ  けどさ俺にとって気になってる事は  「え? 神高センパイ?」  後ろから貴女を包み込むように抱きしめて  「俺の呼び方間違ってない? 風花ちゃんさ、ずっと俺のこと神高センパイって呼んでるよ?」  「あ…… ごめんなさい。リョウセンパイ」  風花ちゃんは日記? を見ながら考え事している  左のページには時系列。右側には気持ちが書かれているらしい  坂戸さんの勉強を見守っていたゆなちゃんも、心配で風花ちゃんの側へ来ると (教えるではない。俺が教える係)  坂戸さんのプライドを思いやる度量はサスガだ  ぐるぐると考え事している風花ちゃん  俺が、風花ちゃんを抱き締めるとゆなちゃんは頬を紅く染めて坂戸さんの所へ……  戻ったのに、坂戸さんに後ろから抱き締めれてるし…… ガンバりますねぇ坂戸さん (日記の右側を見ちゃだめです! って釘指したゆなちゃん)  断腸の思いで、風花ちゃんを離して隣に座り  「どうしたの?」  「今までの事色々考えてたんですけど、都合いい夢見ているのかもって思えて来て」  「夢じゃ無いよ……」  風花ちゃんはコクンと頷いて  自分の事で一杯らしいのに  南田センセが元気無いって……  何でしょうね? この子は…… 視界の隅  同じく自己犠牲のかたまりのゆなちゃん  坂戸さんが頭をポンポンとしてあげて  二人でこっちへ……
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