第79話 大切なお嬢様

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第79話 大切なお嬢様

 風花side  『行こう?』  どこへ?   あのね…… リョウセンパイ  今日だけは、ゆなちゃんの側にいてあげたいの……  私の手を取り、歩きだして……  『大丈夫』  って  『大丈夫』  って?   さっき坂戸センパイと電話で、話してたけど  『分かった! 俺たちも行くから!』  ……ゆなちゃんも一緒なの?   え? ハンバーグ屋さんから出た所で  儀一さん? が車で……  あ! ゆなちゃんと坂戸センパイが……  私は坂戸センパイと並んで座るゆなちゃんの隣、リョウセンパイは助手席に……  「儀一さん? 私……達。ご迷惑掛けた……」  「迷惑なんか掛かってませんよ。風花お嬢様。ゆなお嬢様。詳しい事は…… 真希様からお聞きになって下さい…… 子供のいない私とフミにとってお二人は、子供は…… 真菜さま(英士のお母さま)、紗菜さま…… 瀬菜(せな)さま(もう一人の伯母)ですから…… 大切なお嬢さま…… 孫なんですからね」  って…… 嬉しかったの……  リョウセンパイ、坂戸センパイは私が熱を出して駆け付けた日に  「儀一さんとフミさんから聞いたの。ね? 儀一さん」  「『ハイ。フミと私は、英斗様のお母様の真菜様が産まれた時から、40年以上も仕えて居ます』ってお答えしました」  流石、リョウセンパイ…… もう儀一さんやフミさんと、仲良くなったんだ……  「儀一さんありがとうございました」  「終わりましたら連絡下さい」  儀一さんは帰って  「いらっしゃい」  真希さんのウチのリビングに通された  リョウセンパイ、坂戸センパイと、私とゆなちゃん  既に、英斗さんと南田先生が居て  私とゆなちゃん  先輩達と、それぞれAM9:00に約束していて  AM8:00迄泊めて貰って、話を聞いて貰ってたから  「あたしが、あたし……」  泣き出してしまったゆなちゃんを  坂戸センパイが抱き締めて  「話してくれて嬉しかったよ?」  って  真希さん……  私達が昨日泣きついたから……  「ゴメンなさい。昨日……」  「謝るのは、男連中!」  真希さんは  コーヒとか紅茶を  それぞれに用意してくれて……
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