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第2話 花冷えの季節2
瑛斗side
「だだいまー」
ん?
絵の具を、買って家に戻り、リビングの扉を、開けると。
「ナンで風ちゃんソファで寝てんの? 風邪引くじゃん」
「俺も、そう言ったんですけどね。風ちゃん『一人で寝ると寂しいからここに、居るー』とか言って……」
「なるほど…… しっかし、風ちゃん綺麗な寝顔だなぁ」
その綺麗過ぎる寝顔を見つめていたら。
「瑛斗にぃ…… 『外の世界を見てくる』って…… その素振りを見せないのって、本当はそんな気さらさらないのか…… それとも……」
「そう言うリョウは? 風ちゃんを 自分の手で汚すかもしれない…… だけど、もう限界だって思ってんじゃねえの? なぁ涼那?」
美しい花を汚さない協定。
抜け駆け禁止令。
不可侵協定。
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