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第5話 花冷えの季節5
"う~ん"
(涼那.瑛斗)「風ちゃん?」
ソファーで、寝ていた風ちゃんが。
ぇ?
「「風ちゃん? どうしたの? なんで泣いてるの?」」
左目から、スーって、一筋綺麗な涙を……
「だって…… ずっと、二人して揉めてた。それも俺の事……」
夢の中で揉めてたじゃない。と。俺と瑛斗にぃに。
夢の中で揉めてたじゃん。と。オイラとリョウに。
「凄く悲しかったんだよ?」
って、風ちゃん。
「ゴメンね。風ちゃん……」
「ゴメン。風ちゃん……」
謝ったんだけどさ……
(涼那.瑛斗)「風ちゃん? なんで笑ってんの?」
「こんなに仲良しなのにさ、何で俺、そんな夢見たんだろう? って……」
俺と瑛斗にぃが話してた事、風ちゃんの中では、夢現の事として……
いつも。
「感覚似てるね」
って。
風ちゃんも、オイラとリョウの事を今みたいに。
《言葉が》「よく揃うねぇ」
って。
トライアングル。誰か一人掛けてもダメな関係。
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