86人が本棚に入れています
本棚に追加
第6話 花冷えの季節6
その日の夜。
『ホントに三人で寝るの? 狭いよー』
『父さん、母さんのベットだもん。大丈夫』
『そうそう、オイラ達はいつも一緒。大丈夫』
『ナニソレ?』
って言ってた風ちゃんナノに。
(涼那.瑛斗)「可愛いな」(寝顔)
「儚くて、綺麗な風ちゃん…… リョウじゃなくて、オイラがいつか汚すんじゃないか…… って。だったらその前に、離れようと思ったけど……」
「分かってますよ。瑛斗にぃ。俺だって綺麗事は言えない。いつかきっと風ちゃんを……」
綺麗な花を汚したい……
誰か他の人に風ちゃんを……
誰か他の人を風ちゃんが……
「あり得ないですね」
「あり得ないねぇ」
* 両親海外にて仕事中大手会社のトップ。
お陰で何不自由ない生活させて頂いてんの。
家族で海外に……
の…… 話もあったけど。
三人での生活を望んだんだ。
最初のコメントを投稿しよう!