第6話 花冷えの季節6

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第6話 花冷えの季節6

  その日の夜。  『ホントに三人で寝るの? 狭いよー』  『父さん、母さんのベットだもん。大丈夫』  『そうそう、オイラ達はいつも一緒。大丈夫』  『ナニソレ?』  って言ってた風ちゃんナノに。  (涼那.瑛斗)「可愛いな」(寝顔)  「儚くて、綺麗な風ちゃん…… リョウじゃなくて、オイラがいつか汚すんじゃないか…… って。だったらその前に、離れようと思ったけど……」  「分かってますよ。瑛斗にぃ。俺だって綺麗事は言えない。いつかきっと風ちゃんを……」  綺麗な花を汚したい……  誰か他の人に風ちゃんを……  誰か他の人を風ちゃんが……  「あり得ないですね」  「あり得ないねぇ」  * 両親海外にて仕事中大手会社のトップ。  お陰で何不自由ない生活させて頂いてんの。  家族で海外に……  の…… 話もあったけど。  三人での生活を望んだんだ。
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