第193話 ぽえむちゃん193【裸の王様の罪の果てに……】

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第193話 ぽえむちゃん193【裸の王様の罪の果てに……】

《見えますか 裸の王様(字余り) 泣き叫ぶ 罪なき民の 悲しき悲劇》  本当に心が痛い……  いつの日か。例えば子供に。 『何で戦ったの?』  と、問われた時。 『家族を守るためだよ』  と、 答えたお父さんが。  あの日あの時、家族を守るために例えば、人を傷つけ、殺めてしまったとして。 『家族を守るため、戦争に加わったんだよ。家族を守るため、人を傷つけ人を殺めたんだよ』  そう、子供に話さなくてならない日が来た時……  こんな悲しい事を、裸の王様は、今この時させていると……  分かっているのだろうか?   少し前 、先の対戦に加わった人に 、その時に何を感じたか? と 問いかけた人に。 『 直接的な表現で問いかけるはいかがなものか?』  と、批判が集まった時があった。  我々(私)は、教科書で、過去の映像で、戦争の語りべの方々の話しを聞いても。  どこか、ぼんやりとしか、捕らえていなかった戦争の悲惨さというものを。  今、映像で。  寒空の下、防空壕で。嘆き悲しむ人。子どもたちの涙を目の当たりにして。  火の手の上がる町を、一般人の家が壊されて行く現実を。 『見ている』  その、異常な光景。  を子どもに、問いかけられた時。 『人を傷つけた』  などの、曖昧な表現では。抽象的な言葉では、子供には伝わらないであろう現実。  戦争とは、悲劇しか生まない行為なんだ。  家族を傷つけられないため、裸の王様に従がわざるを得ない人々。  家族を守るため、人を傷つけ、殺めてしまうかも知れない人々。  家族を失った人。  国を。  家を。  お金を。  失った人々。  家族離散した人々。 『正義なんだよ』  そんな、理不尽な裸の王様の不正義を。  いつの日か。 今起こっていることは。 『正義ではなく不正義』  そう、 世界中の家族で話し合うことになった時、 大人は子供たちに何と説明すれば良いのだろう? 
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