第74話 ぽえむちゃん74【また逢おうね また逢えたね】

1/1
前へ
/195ページ
次へ

第74話 ぽえむちゃん74【また逢おうね また逢えたね】

<ねぇ、覚えてる?> <覚えてるわ……> <また逢おうねって。約束したの> <ねぇ、また逢えたね……幾年振りかしら? >  ~~  幾年(いくとせ)もたった未来  B『ねぇ、覚えてる?』  A「いつか、二人で世界制覇!」  A.B(私達は最強の幼馴染み。いつも一緒。習い事だって)  A「私、一度見ただけでその通りに出来るのよね。 なんで皆、出来ないって言うのかしら?」  B[[何よ私への当てこすり? ]]  B『 皆、私の近くにいるとパワーがもらえる。って言うのよね。うじうじ悩んだりしないからかしら』  A[出た。 自分に付いてくれば大丈夫]  A 「今度みんなで○○。行きましょう」  B『私が、予約しておくね 』  ~~  A「何、私を無視してんの? いつもそうよね。 あなたが予約日間違えたから、私がし直してあげたんじゃないの」  [尻拭いはいつも私。私を無視するなんて許せないわ! ]  B『私が計画立てたのよね? 皆、私に、何をどうすればいいか聞いてくるのに。 あなたはいつも、あちこちにいい顔して』  [[私より先に違う人に挨拶したじゃない。私を立てないなんて許せないわ! ]]  C《 やっぱりね。自分が一番の人たちだもん。上手くいってる時は……》  D【そりゃ、ポジティブで楽しい人たちだけど……】  A「ねえ!」  D【何? どうしたの? ねぇ、これ教えてよ!】  B『ちょっと!』  C《何? どうしたの? ねぇ、 どっちが良いと思う?》  A[ 私には、私を頼ってくれる人がこんなにもいるのよ! ]  B[[私には、私の意見だけを聞いてくれる人がいるのよ! ]]  ~~  "私はE。 AやB みたいな人が苦手です。"C や D の人みたいになんて出来ません。"  'だからあんたは上手く生きられないんだよ! '  "AさんとBさん、上手く言ってっているうちは すごい仲良しなんだろうけど……一度相手への不信感を持ったら…… 一生許さないんだろうな"  "CさんやDさんみたいに、文句言いながらも『強いものに巻かれろ』が出来たら、もっと生きやすかったのかな? "  "私は、 苦手な人には近付けない。近付かないわ。"  "CさんやDさんみたいに文句を言いながら、遠目で見てるの……CさんやDさんみたいにも出来ないくせに……"  A.B.C.D.E  みんな自分勝手で。  皆が間違ってる。  ~~  自分勝手な人。  人任せな人。  傍観者な人。  ばかりが世界に増えてったんだ。  ~~  A[何なの。気が付いたら一人になってたわ。私が……もういいわよ]  B[[何よ。一人でだって、私なら……生きて行けるわよ]]  C(もう、誰に付いて行けば良いか分からないわ)  D【一人の方が、気が楽よ】  E"人におべんちゃら言うなんてごめんです。私は最初から一人だし。寂しくないわ。"  ~~  誰も  相手を思いやらない世界……  どんどんどんどん  人が減って行ったんだ……  ~~  さらに幾年たった事でしょう  ~二人しか人のいない世界~ <ねぇ、覚えてる?> <覚えてるわ……> <また逢おうねって。約束したの> <ねぇ、また逢えたね……幾年振りかしら? > <思いだせないや。でも、ねぇ、約束したね> <今度こそ、二人で仲良く生きて行きたいねって> (もう、誰にも邪魔させない。離れたりしないんだ) (もう、誰にも邪魔させないわ。離れたりしないから)  お互いをお互いに、尊重し尊敬し合い。時に心の中をさらけ出し。  ケンカして。  自分の我を出し過ぎないよう、遠慮して。相手の気持ちを汲み取って。  話し合い。  助け合いながら。  二人で新たな世界を築く事にしたんだ。  ⊂パパ~ママ~! ⊃  ~~ <ねぇ、覚えていてね。また逢おうね> <ねぇ、覚えていてね。いつか幸せの国で暮らしましょうね> <<いつか、可愛い子に出逢えたら……>>  幸せの種が花を咲かせ始めたんだ。  ──  さらに数年すぎました。 (あたしね、瑠璃色の海を見ていたの) ((綺麗だね)) (誰?) (一人の男の子が近づいて来たの)  ⊂ どこから来たの? ⊃ (( 遠いとこ 。父さんと母さんが いなくなってしまったんだ……)) (……パパとママね) <私達しかいない世界になってしまったんだ> <貴女が来てくれて嬉しいの > (お互いに、一人になってしまったって、絶望したんだって) (嘆いたんだって) (再び再会した時に) (絶望が希望に変わったんだって) (私が生まれた時嬉しかったんだって)  ⊂新しい世界には、もう一組の家族がいたのね。幸せを掴んだ家族の私達に……⊃ ((悲しみを背負った僕の家族。 新しい世界で与えられたチャンスを生かす事が出来なかったんだ。僕の両親は……)) (彼の瞳から 、雫がこぼれ落ちたの)  ⊂私と、新しい世界で生きて行きましょ? ⊃ ((うん。 二人 新しい世界を作り直していこう?))  今は5人の世界だけど……  相手を思いやる世界  互いに助け合う世界  見て見ぬふりをせぬ世界  ⊂もっともっとたくさん……あるよね? ⊃ ((今は思いつかないや))  自分が大切過ぎて。  相手の心の痛みが分からない。 『悲しみの国』  から。  ⊂5人で助け合えば……⊃ ((『幸せの国』を))  ⊂一から築き上げて行けるよね? ⊃ *ヒューマンドラマ フィクションです
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加