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小さなころから、美咲の傍にいるのが当たり前で。
おいしい思いも、つらい思いもしてきた。
「また意地悪されたよ、綾子―」
「嫉妬だよ。美咲は可愛いから」
「ありがとう」
「仕方がないよ、美咲は美少女コンテストの常連だもん。目立つし」
「好きでこの顔に生まれたわけじゃないんだけど」
「もう開き直って派手にしちゃいなよ」
「ん……」
きらびやかな外見がコンプレックスだった美咲は、その日を気に髪を金色に染めた。
それが、中学校のはじめぐらい。それからだ。美咲が露骨にクラスのナンバーワンになったのは。前から、なんだかんだでカーストは上の方だったけれど。
高校二年生の今では、もう学年でも大分カーストが上だと思う。皆が汗水たらして上位カーストの取り合いをしてる中、美咲はただそこにいるだけで常にトップ3にいる感じ。
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