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そんな過去を思い出しながらあたしは美咲と帰宅している最中だった。
いわゆる繁華街は、オシャレな人があちこちにいる。その中でも、美咲は目立っていて。
「ねぇねぇ、そこの可愛い金髪ちゃん、芸能界って興味ある?」
「ないです」
「そんなこと言わないでさ」
「あの、この子嫌がってるんで」
「綾子、ありがとう」
「えっ、でも、こんなにかわいいのに」
「行こう、美咲」
「うん」
こんなことは日常茶飯事で。いつだってあたしがフォロー役なのだ。
だって、それができるのはあたしぐらいだから。
仕方がないのだ。
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