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「いやー、最初はこの子どうかなーと思ったけど、キミは正解だった!」
「正解て」
実は面接の時、ショートボブの化粧っ気がない彼女を一目見て「ムリだ」と半分諦めていた。
「だってさ、初めて会った時のあのイマドキの男子感! チャラ〜い」
彼女がご丁寧に両手で俺を指差す。
「そんなこと思ってたのかよ」
言われてみれば最初は愛想こそ良かったが、腫れ物に触るように壁を張られていた気がする。
「うん。でも真面目に働くし、お客さんの評判も良いし、助かる!」
寝耳に水だった。思わずスプーンからオムライスを落とす。
「……よしえバァさんだけだろ?」
「んーん、常連さんはみんな都築くんが好きだよ。愛想ないけど優しいって」
まぁ、どう思おうと勝手だが。
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