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それから他愛もない話をして。高校時代のこととか。あんなことあったねぇ、みたいな。こんな風に話せるようになるもんなんだな。
そろそろお開きかなって、ちょっとトイレに行って戻ったら、お会計は終わってて。
「ちゃんと払うから」
財布を出した私に
「お母さんの手術終わったら、食事、ご馳走してよ。必ず成功させるから」
いつもの笑顔。変わらない。私はその口角が上がってるのに、シニカルに見える湊馬の顔が懐かしかった。
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