五千円のパンツ

7/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
 悪友を除く、クラスの男子生徒総員が手をあげていたのだ。  担任は唖然と言った。 「……お前ら、全員、□□からパンツを買っていたのか?」  これには、悪友以外のクラスの人間、全員が吃驚仰天したことに相違なく、時間が止まったような、そんな時が流れた。  このあと、男子生徒全員が担任からこっぴどいまでのお叱りの言葉を受けたのは言うまでもないだろう。          ○  この、パンツ騒動を機に、男子生徒の結束が強くなった、その代償とし、女子生徒とはマリアナ海溝より深い確執ができ、我がクラスに不純異性行為は発生しなかった。  因みに僕はクラスで一番パンツを買っていた男として、エロ神様と愛称がつき、クラスの男子たちに崇め奉られ、その後の二年間は楽しい青春を送ることができた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!