奇少種(きしょうしゅ)

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 それは偶然の産物だった。  だが、既存のプロジェクトチームの努力の賜物であったし、自分のような畑違いの異端者との化学反応であり、その植物自身の突然変異が産み出したものでもあった。  薄く青く透き通った花びらのバラが、研究開発されたのである。  これまでに青色のバラは日本とオーストラリアの企業のタッグにより開発されている。  産官学の連携によって自ら発光する花まで登場している。  こういったことから、日本はこの分野ではパイオニアなのかもしれない。
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