ダブル不倫 〜リベンジ〜

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 ベッドルームの冷たい空気の中、優子は肌布団に潜り込んだ。修一はもうシーツの中に横たわっていた。   「ねえ……?」    修一に唇を突き出しキスを催促する。   「……ホントにどうしたの? 優子……、きみからなんて初めてじゃないかな……」    冷たく固い唇に優子の唇が塞がれる。ねっとりとした修一の舌が、別の生き物のように纏わりつく。トロトロと泡立つ唾液が喉の奥に流れ込む。優子は喉を鳴らしてそれを飲み干す。   「ふふふ、そうだっけ……」    優子は修一の股間に手を伸ばした。いつもはキスするだけで固く大きくなるのだが、その日は全くの腑抜けの状態だった。    ――やっぱり? 分かりやすい。   「元気ないのね」   「ああ、疲れてんのかなあ……」    ――そりゃ、疲れるよね。外で誰かさんにヌイてもらえば……。    優子はうなだれたそれを指に絡めるように玩び、柔らかいそれを摘んでシゴイた。空気が入ってゆくように修一は固く大きくなる。   「修一さん……? わたしのこと好き?」   「……当たり前じゃないか、好きだよ」    熱を含んだ声で修一は答える。    優子の手のひらの中の修一がグンと胸を張る。更にシゴき立てた。修一の口元が「あ」の形に開き、時々「お」の形になる。   「……修一さん?」   「ん……」    修一が面倒臭そうに、優子を見た。   「修一さんの学校にほら……あの……若い先生……えっと……名前何って言ったっけ?」   「えっと、誰だっけ……」    胸を張って威張ったような修一のそこが一瞬柔らかくなった。が、それはすぐに元気を取り戻した。    :    優子は仰向けにされた。電気が点いたままで、両方の膝が開かれる。   「やだ、灯り……消そう? 恥ずかしいよ」    優子は自分のそこに手のひらをかざした。まだ、照明は消していない。    優子の手をとり、修一が覆いかぶさる。片側の胸の膨らみが冷たい手のひらに包まれ、柔らかく弄ばれる。もう一方を唇に含まれ、飴玉のように舌で転がされる。    修一の唇が優子の下腹を這う。茂みが啄まれる。そして唇にキスを落とすように優子のそこにぺったりと修一の舌が貼り付く。蜜を掬うように優子の溝に舌が伸びる。   「いくよ……」    再び修一の身体が覆いかぶさる。先ほどまで修一が舌があった場所にバネのようなが当たっている。夫の体重が落ちた。身体の柔らかい場所がグッと押される。   「あんっ……んっ……」    優子は喉元を開いた。    修一は唇を一文字に結んだ。    ぐにゅっ、と修一が身体の中に満たされる。子宮が身体の奥に押し込まれたあと、ゆっくりと夫の腰にシャクられる。にちゃ、にちゃという粘着質の音がベッドルームに広がる。   「ああ、さっきの話しだけど、…………んっ、ああっ、ほら、加古川先生……だっけ……かわいいわね?」    夫の動きが止まった。    クニュっと、優子の身体が柔らかくなった修一を搾るように押し出す。   「修一さん……?」   「…………ご、ごめん……優子、きょ……今日は疲れてるんだ……」   「大丈夫、修一さん、大丈夫ですか?」    ――……大丈夫な訳ないよね。    修一は優子に背を向け、寝息を立て始めていた。    優子は悶々としていた。    点いてしまった炎を鎮火させるほうが難しいと思った。    優子はドレッサーの引き出しの奥にしまってある外国の新聞紙でこしらえた小さな小袋を取り出した。中身を確認する。親指ほどの小さなロータだ。夫には内緒で通信販売で購入したものだが、使うのは少し躊躇(ためら)っていた。    手のひらに握り締めてそれのスイッチを入れてみる。スイッチは無線式だ。    ヴィーン……。   「きゃっ……」    蜜蜂の羽音に似た小さな音。優子の手のひらで小さなそれが暴れる。それは、その大きさに似つかわしくない強い振動。優子は慌ててそのスイッチを切った。    優子はドレッサーの椅子に腰を下ろした。ドレッサーの鏡には、何もまとっていない優子の身体が写っている。自分の部屋で、全裸姿をまじまじと見ることなど初めてのことだった。    ――エッチな身体だわ。    膝を左右に開く。粉砂糖細工の和菓子のようにしっとりとした肌。丸い胸の膨らみ。メリハリのあるウエスト。そして、贅肉のほとんどない下腹。その茂みの下に透明な蜜がふつふつと湧き出す場所が見える。    心臓が高鳴っていた。それは、悪戯心を抑える子供のような気持ちに似ている。全身に鳥肌が立ったような気がした。    ――夫の横でこんなこと、エッチすぎるわ。    優子は、自分の膨らみの頂にそれをあてがうと、そのスイッチを入れた。 「キャンッ……」    蜜蜂の小さな羽音がそこから聞こえて、その振動が全身に広がる。優子は指先でそれを挟むように頂にあてがう。    子宮が熱い。キュンとなった身体の奥から何かがツッと溢れる。身体が震えた。指でそこを撫でる。優子の細く長い指に透明な蜜が絡む。    優子の赤ピンクの花びらが、クルクルと海洋生物のように解けながら妖しく蠢く。    優子は小さなロータを舌の上に載せ唾液を絡める。自分のそこにあてがう。そこは、少し前まで修一を咥えていた場所。    ヴィーン……。   「あ、んん……」    優子の身体が跳ねた。慌ててそのスイッチを切る。    寝息を立てる修一に目をやる。    ――修一さん、あなたが悪いんだからね。    再び、スイッチを入れた。    くぐもった羽音が低くなる。すぐに高い音に変わってゆく。鼻を摘むように優子の敏感な芽を指とロータで挟む。   「すっ……ごい……んんっ、ああ……くうっ……あああっ……」    キューッと、熱を帯びた子宮が何かを絞り出す。頭の中がフラッシュした。
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