リズムのある文章について

1/1
64人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ

リズムのある文章について

 エブリスタをはじめて、気がつけば四か月ほど経っています。  十作くらいあげ、チマチマとですが読んでくださる方も増えてきて非常にありがたいなあ、と思う次第です。  ペコメや感想なども多くなり、ぼくは褒められるの大好き人間なので、「いやーうれしいなあ」と毎度毎度おもっています。  で、文章自体を褒められることもあり、「どうやったら、そういう風に書けますか?」みたいなのもチラホラ。  昔、映画の専門学校に行っていたころ、「創作法」みたいなのちょっとかじったりして、ほんと基本的な「プロット」だとか「起承転結」は習得しているつもりなんですが、小説に限って、文章の勉強はしたことがないんですよね。  独学なので、「こいういうときは〇〇法を使って」みたいな専門用語をもって人に教えられる感じではないので、困ったもんです。  一応、参考になるかは分かりませんが、ぼくなりに「こういう風に書いたら、読みやすくなるような気がする」という方法を、とりあえず一個だけ紹介していこうかな、と思います。  まあ、基礎中の基礎だと思うので、そんな参考にはならないかもしれませんが。 ◆◆◆  以前、とのさんの配信で紹介いただいたとき、「文章を書く際に気をつけていること」みたいな質問に対して、「とにかくリズムに気をつけている」と答えていたと思います。  「〇〇の〇〇の〇〇の~」や「〇〇した。〇〇した。○○した」にならないよう気をつけるってやつですね。  一、助詞に気をつける  二、語尾に気をつける  ってところでしょうか?  二に関しては、わざわざ説明する必要もないと思うので、とりあえず今回は、一について、ぼくがどういう風に気をつけているのかを説明していきます。 ◆◆◆  一の例文としてだと、  例:AはBに公園に行くようにぶっきらぼうに指示した。  とかでしょうか。  これ、助詞の「に」がつづいていて、なおかつ読点がないので、非常に読みにくいですよね。  ちょっと直してみます。  ① AはBに、公園へ行くよう、ぶっきらぼうな態度で指示した。  もしくは、  ②Aは、公園へ行くよう、ぶっきらぼうにBへ指示した。     あたりでしょうか。  ①は語順を変えず、②は語順を変えて読みやすくしています。  さらに①と②の問題点を説明します。  ①のとき、「ぶっきらぼうに」を回避するため、「ぶっきらぼうな態度で」と変えていますが、「~に」を回避するためだけにわざわざ「~な態度で」という無駄な言葉を付け足しているのが、あんまりキレイじゃないなーと思います。  最初の「AはBに」と、後半の「ぶっきらぼうに指示した」は離れているので、そのまま後半は変えずに、  ③AはBに、公園へ行くよう、ぶっきらぼうに指示した。  で、ぜんぜん問題はありませんね。  おなじ助詞が連続して続くのは二回までが限度だと思っているので、それより多くなったとき、ぼくは上記のようなことを気にしながら直します。  で、②の場合、Aが誰に言っているのかが後半まで分からないので、語順を変えるのはあんまりよくないことが分かります。  そこらへん踏まえると、  例:AはBに公園に行くようにぶっきらぼうに指示した。  は、  ③AはBに、公園へ行くよう、ぶっきらぼうに指示した。  が、いちばん読みやすい文章になっているかなーと思います。  ①や②でもかまいませんし、なんなら、例文のままでも問題はないかと思います。  あくまで③が個人的にいちばん読みやすいってだけの話なんですが、これけっこう重要かなあと思います。「自分で読み返してみて、読みにくい文章」って、ほかの人が読んだら、もっと読みにくいんじゃないかと。 ◆◆◆  エブリスタで他の方の本を読んでいて、「これ、最低限の推敲もしてないんじゃないの?」みたいな、すごく読みにくい文章に出くわすことが多々あります。  一応、そういうものとして割り切って読みますが、なるべく読み手の負担にならない文章で書いた方がより伝わるのになー、もったいないなー、と毎回おもってしまいます。  ……で、ここまで書いててふと気づいたんですが、「どうやったら、こういう文章が書けますか?」とたずねて下さった方の聞きたかったことって、描写とかそっちのほうの話なんじゃないかってなってます。  だとしたら、すいません笑  まあでも、ほかに、 ・漢字の開き方について ・人称と視点について ・段落ごとの文章量バランスについて ・書き出し文と終わりの文について  とか、いろいろと書きたいことがあるので、折りをみて描写に関しても自分なりに気をつけていることを書いていこうかなあと思います。  でも本格的に文章の書き方を学びたかったら、プロが書いている指南書や、エブリスタでもちゃんとした指南書を書いている方がいるので、そっちを読んだほうが絶対にいいです。  なんだかんだ、ぼくはノリで書いてるだけですから。    久々に「説明のための文章」を書いたんですが、これ難しいですね笑  ではでは、今日はこのへんで。      
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!