イケメンエリート、初めての純愛??

清純には慣れておりません

咲子の心臓はドキドキが鳴りやまない。
団体がなくなってしまうための焦りの鼓動なのか、それともこの目の前に座る最高級の男性による鼓動なのか、咲子は胸に手を当て色々と考えてみる。

残念だけれど、何も答えは出てこなかった。
咲子は納得して、小さく頷いた。

「了解いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします」

咲子はハッと時計を見上げ、もう一時間以上も時間が経っている事に気が付いた。

「本当にありがとうございます。
そして、こんなに時間を取らせてしまって申し訳ございません」

映司はまだ帰りたくはなかったけれど、咲子の話の流れではもうそろそろおいとましなければならないらしい。
映司が立ち上がると、咲子はまた何かを思い出したようにその場から消えてしまった。