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確かに何も知らなかった。
そんな風に離れていった宮家の事とか、それ以前に天皇とか皇室とか、映司の得意分野からはかなりかけ離れている。
映司の困惑なんて何も気にせずに、画面の中のソフィアは話し続けた。
「咲子様が総裁を務めている団体の手助けをしてほしいの。
彼女が立ち上げた団体が二つほどあって、資金難で無くなる寸前らしい。
お願いね、映司…
それとあなたが腑に落ちない事を答えてあげるわ。
何で俺に頼む? でしょ?
あなたにとって、純粋で清らかな女の子と接する事も大事だと思うの。
日本女性というものの本物の価値をあなたに知ってもらいたい。
映司に群がる女性とは全く別の日本の大和撫子をね。
そして、一つ約束をしてほしいのは、絶対に手を出しちゃダメという事。
ま、あなたの好みの女性とは全く違うから、それは心配していないけど。
ちなみに、咲子様は次の皇太子様になる智宮様の第一のお妃候補として教育を受けている崇高な方だから。
間違いは起こさないように。
映司、よろしくね」
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