天然と純粋の違いが分かりません

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咲子の顔がさらに真っ赤になった。 俺は恋愛をしようと言ったのが、何か勘違いさせてしまったのか? でも、この際、映司は何でも聞きたいと思った。 咲子の事なら何でも知りたい。 「じゃ、キスとかも、まだ?」 映司はそんなセクハラまがいな事を聞いてしまったことを、すぐに後悔した。 そんな事しか考えてない男だと思われたくない。 いや、実際は、そんな男なのだけど… 咲子は顔を赤くしたまま、俯いてしまった。 でも、ちゃんと映司の質問には答えてくれた。  「実は… キスはあるんです。 ファーストキスは終わっています」 映司は飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。 そして、コーヒーを慌てて受け皿の上へ置いて、今聞いた咲子の話を頭の中で整理する。 「咲子ちゃん、確か、さっき恋愛はした事がないって言ってたよね? でも、キスはしたって… どういう事だろう?」
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