この試練、乗り超えてみせます

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映司はできるだけ急いで仕事を終わらせ、タクシーでお茶の水へ向かった。 数日前までは、あの量の仕事に向き合う事に億劫になっていたが、今はとにかく効率的にスピーディにそつなくこなしている自分に感心している。 咲子効果としかいいようがない。 時間を無駄にしたくない一心で、元々仕事のできる人間がさらにパワーアップしている自分が可笑しくてしょうがなかった。 「咲子ちゃん、今日は、先に、仕事の話を済ませよう。 とにかく、咲子ちゃんの団体を救う事が先決だから」 映司は咲子のために紙の資料を作っていた。 映司は一方的だと思ったけれど、まずは先に解決案から話していった。 そして、そこへ向かうための改善策を一つずつ並べていく。 「その資料にスポンサーになってくれそうな企業をピックアップしてるから、まずは会社の皆とどこにお願いするか決めてほしい。 その後は、咲子ちゃん達で頑張るしかない。 それこそしっかりとしたプレゼンが必要になる」
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