この試練、乗り超えてみせます

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映司はスマホの光で、玄関の防犯カメラをチェックした。 映司の予想通り、そのカメラはただそこに取り付けているだけのダミーだった。 電源も入っていないし、もちろん起動もしていない。 見ればすぐ分かりそうなこのカメラに怯えていた咲子を想像して、可愛そうなんだけど笑ってしまう俺がいる。 そんな映司は、少しだけ胸を撫でおろして咲子の家へお邪魔した。 そして、リビングの中も隈なくチェックする。 うん、ここにはカメラらしきものはない。 「咲子ちゃん、ブレーカーを上げても大丈夫だよ」 咲子がブレーカーを上げて明かりをつけると、映司は咲子の恰好に絶句してしまった。 いや、絶句の意味合いが違うかもしれない。 興奮と驚きと喜びがごちゃ混ぜになって言葉が出てこない。 さらに言えば、恥ずかしながら咲子から目を離せられない。 咲子の部屋着が異様にセクシー過ぎた。 それはいわゆる、ネグリジェというものなのかもしれない。 袖のあたりの透け透け感に、映司の思考はぐちゃぐちゃになる。
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