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第一章
静かに揺れる草花の音。
小鳥のさえずり。
少し冷たい風が僕を包む。
少しずつ光が見えてきた。
暗かった世界が照らされていく。
目をゆっくり開けると、そこは緑色の世界だった。
小さな草花が僕の目を奪う。
手がくすぐったい。
見ると、小さな花が僕をなでているかのようにくっついていた。
辺りを見回すと公園のような場所に僕はいた。
赤やオレンジに身をまとった木の下。
なぜこんなところにいるのかもわからずに僕は力の入らない足でゆっくりと立ち上がった。
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